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リモートワーカーの67%が情報セキュリティやプライバシーに不安 世界9ヵ国で調査

リモートワーカーの67%が情報セキュリティやプライバシーに懸念

サイバー・セキュリティ・テクノロジーのプロバイダであるF-Secure (以下、エフセキュア) が、2021年6月に日本を含む9ヶ国、合計7,200人にリモートワークに関する調査を実施した。

調査によると自宅からリモートワークを行っている人々の67%が、実際は何も問題がない状態であってもオンライン上のセキュリティやプライバシーに不安 (以下、デジタル不安)を持つことが多くなったと回答した。

デジタル不安を感じるリモートワーカーが増える

デジタル不安を感じるリモートワーカーが増える

調査によると、リモートワークにおけるデジタル不安を感じる人の割合は「リモートワーカー」が67%。オフィス勤務者が58%と、リモートワーカーが上回る結果となった。

2020年初頭に発生したパンデミック以降、リモートワークは増加し、健康リスクを軽減し感染拡大の抑制に貢献してきたと考えられる一方、新たな懸念が明らかとなった。

ノッティンガム・トレント大学でサイバー心理学の上級講師を務めるリー・ハドリントン博士は、「人々が急激にリモートワークに移行したことで、オンライン上の脅威に対する不安が高まったことは理にかなっている」と話した。

デジタル不安はなぜ起こるのか?

リモートワークのデジタル不安

リー・ハドリントン博士は、パンデミックの発生後、多くの人々はほとんど何の準備も、トレーニングも、適切な設備も与えられないまま、リモートワークという『ニューノーマル』に直面しなければならなかったことを指摘。

さらに、サイバーセキュリティが会社の誰かが責任を負うべきものではなくなったことや、リモートワークを行う多くの人々にとって自宅での環境が理想的とは言えないことなどに言及した。

さまざまな問題が重なることで、オンライン上のセキュリティやプライバシーなどのデジタル不安が生じていると話した。

リモートワークのセキュリティやプライバシーへの不安事例

リモートワークによるセキュリティやプライバシーへの不安事例

デジタル不安の内容はさまざまなであり、リモートワーカーへの調査結果は以下の通りとなっている。

リモートワークの不安事例

調査結果

・「インターネットがより危険な場所になってきていると感じ、インターネット利用の習慣を変えた」
→リモートワーカーの65% (オフィス勤務者は54%)

・「最近数ヶ月でデータのプライバシーに関する懸念が高まり、インターネット利用における習慣を変えた」
→リモートワーカーの63% (オフィス勤務者は48%)

・「ネット接続している自分のデバイスが、ウィルスやマルウェアに感染したり、ハッキングされたりしないか不安」
→リモートワーカーの71% (オフィス勤務者は64%)

「セキュリティ上のリスクを考えると、公共のWi-Fiに接続することにより強い抵抗を感じるようになった」
→リモートワーカーの70% (オフィス勤務者は63%)

アンケート結果では、ネット接続している自分のデバイスが、ウイルスに感染したり、ハッキングされていないか不安に感じるリモートワーカーが7割を超える結果となった。

仕事で利用するデバイスが、万が一ウイルスに感染し、情報漏えいしてしまう可能性を踏まえると当然の結果と言えるだろう。

ハドリントン博士はこうした結果に関して特に、サイバーセキュリティ関連のネガティブなニュースを目にする機会が多い場合には、セキュリティリスクへの不安が高まる可能性があると話した。

リモートワークにおけるデジタル不安への今後の対策は?

リモートワークにおけるデジタル不安への今後の対策

エフセキュアでセキュリティコンサルタントとを努めるトム・ガフニー)は、リモートワーク中のセキュリティ管理には、技術的なセキュリティ対策はもちろん、個人の生活と仕事を切り分ける取り組みも必要だと話した。

具体的な対策は以下のとおり。

  • 自分のデバイスとソフトウェアを常に最新の状態にアップデートする
  • 個人のデバイスにセキュリティソフトウェアがインストールされていることを確認する
  • 基本的な情報セキュリティ対策を行うこと

これらに加え、

  • プライベートと仕事のオンライン活動を分けて考えること
  • それぞれのデバイスで、どのようなことをどのような時間帯に行うか線引きする

上記の姿勢が、デジタルへの不安を解消するために不可欠だと話した。

なお、デジタルへの不安を軽減するための方法については、エフセキュアのブログでも公開されている。
https://blog.f-secure.com/ja/digital-anxiety/

本アンケート調査概要

  • 実施会社:エフセキュア(F-Secure)
  • 実施時期: 2021年6月
  • 調査対象: 日本、ブラジル、フランス、ドイツ、メキシコ、オランダ、スウェーデン、イギリス、アメリカの9ヶ国で各国800名(合計7,200人)
  • 調査方法: オンラインでのアンケート

エフセキュアとは

本社をフィンランド・ヘルシンキに、日本法人であるエフセキュア株式会社を東京に置き、サイバー・セキュリティ・テクノロジーのプロバイダを手がける。

現実世界のサイバー脅威についての先進の知見を持つ企業であり、数百名にのぼる優れたセキュリティコンサルタント、何百万台ものデバイスに搭載された数多くの受賞歴を誇るソフトウェア、進化し続ける革新的なセキュリティ対策に関するAIテクノロジーの橋渡しをおこなう。

「世界で最も強力な脅威に打ち勝つ」というコミットメントを掲げ、大手銀行機関、航空会社、世界の多くのエンタープライズから信頼を勝ち取っている。

公式サイト

https://www.f-secure.com/jp-ja

本プレスリリースのURL

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000330.000001340.html




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