最終更新日 2023-03-27
リースバックは自宅を売却し、まとまったお金が手に入るにも関わらず、そのまま自宅に住み続けられるのが大きな魅力です。
しかし、「リースバックはやばいサービスなのでは?」と不安になる人もいるでしょう。
リースバッグはデメリットを知らずに利用するとトラブルになりやすいといえます。
そこで、リースバックで後悔した事例、対処法までご紹介します。
注目
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目次
リースバックはやばい?からくりを解説
「リースバックは詐欺のようなやばいサービスじゃないの?」と疑う方もいるでしょうが、仕組みそのものに問題があるわけではありません。
国土交通省「住生活関連産業をめぐる状況」においても、リースバックの取引件数は前年比で2倍以上増えていることからニーズも高まっています。
しかしながら、高齢者をはじめとしトラブルが増えていることからサービスに対する充分な理解が必要です。
リースバックのからくり
リースバックとは、自宅を売却するとともに賃貸契約を締結することで、そのまま売却した自宅に住み続けられるサービスです。
おもにローン返済、老後資金、相続対策など、まとまった資金を確保するための手段として有効です。
やるべきことは4ステップです。
リースバックの流れ
- 1自宅の所有者(売主)がリースバック業者(買主)に売却
- 買主が売主にお金を一括支払い
- 売主がお金を受け取ると同時に賃貸契約が開始
- 売主は家賃を買主に毎月支払う
まとまったお金を受け取れるなどメリットは多いですが、デメリットもありますので利用には充分な注意が必要です。
利用の際は、メリットとデメリットをふまえて自分に合っているか確認することが何よりも大切です。
【やばい】リースバックで後悔したトラブル事例
安易にリースバックを契約してしまい、トラブルになり後悔することがあります。
そこで、事前にあったトラブル事例についてはよく確認しておきましょう。
よくある事例や国土交通省の住宅のリースバックに関するガイドブックを元に、分かりやすくご紹介していきます。
よくあるトラブル一覧
- 家が相場より安く査定された
- 家賃が上がってしった
- 退去を求められてしまった
- 買い戻しに対応してもらえない
- 勝手に売却されてしまった
- 相続人と揉めてしまった
それぞれのよくあるトラブルと対策方法をくわしく見ていきましょう。
【トラブル①】家が相場よりも安く査定された
リースバックは通常の売却よりも安く査定されることが多いです。
売却相場は、市場価格の70%前後(※)ですがさらに安くなってしまうことも。
希望した価格がつかないときは、業者にその査定額になった理由を確認しましょう。
納得できる理由があり、金額の折り合いがつけば後悔せずにすみます。
※出典:https://www.sbi-efinance.co.jp/contents/price_determination_of_leaseback/
【トラブル②】家賃が上がってしまった
更新のタイミングなどで家賃が値上げされるケースもあります。
これはもっとも多いトラブルであり注意が必要です。
そもそもリースバックの家賃は、周辺の賃貸物件よりも割高なケースが多く、さらに値上げとなると支払いが困難になるでしょう。
契約時には生活にある程度の余裕を持てる家賃か、値上げの有無が書類に記載されているかを見極めしょう。
【トラブル③】退去を求められてしまった
賃貸借契約が、「定期建物賃貸借契約」になっている場合に起こりうるトラブルです。
これは契約期間が満了になり、さらに住み続けたいと伝えても却下されてしまうことを指します。
トラブルを避けるためには、契約期間満了後に再契約ができるかどうかあらかじめ確認しておきましょう。
【トラブル④】買い戻しに対応してもらえない
契約時に買い戻しができると言われたにも関わらず、結局買い戻しができなかったというケースがあります。
これは口約束をした際に起こりうるトラブルです。
買い戻しを想定するなら、買い戻しが可能か、買い戻す際の価格はいくらかが契約書に明記されているかを確認しておきましょう。
【トラブル⑤】勝手に売却されてしまった
リースバックをしてから、業者が倒産したなどの理由で、家の所有者が変わる(オーナーチェンジ)こともあります。
所有者が変わると、契約内容が変更される恐れがあります。
万が一オーナーチェンジしたときにも契約内容が変わらないよう取り決めをして、契約書にも記載してもらいましょう。
【トラブル⑥】相続人と揉めてしまった
リースバックを勝手に決めてしまうと、のちに子どもや親族と揉める可能性があります。
子どもや孫が自宅を相続したいと考えていても、リースバックをしてしまったら買い戻しをしない限り相続できなくなります。
家族間でトラブルにならないよう、まわりとよく話しておきましょう。


リースバックのメリット
リースバックの4つのメリットを見ていきましょう。
メリットとデメリットをくらべて、メリットが上まわるなら利用価値があります。
リースバックのメリット
- 短期間でまとまった現金が手に入る
- 自宅に住み続けられる
- 維持管理費は原則不要
- 将来買い戻せる場合がある
【メリット1】短期でまとまった現金が手に入る
リースバックは、自宅を売ることでまとまった現金が手に入ります。
早くて5日程度と、現金化できるまでの期間が短いのも強みです。
通常、不動産を売却するとなると買主を探す必要があり、現金を受け取れるまでに3ヶ月以上かかる場合も少なくありません。
その点リースバックは、リースバック業者が買主となるため、契約から約1~2ヶ月と短期間でまとまったお金が手に入ります。
リースバックが向く人
- まとまったお金がいる
- 借金の返済にあてたい
- ローンから解放されたい
- 住み替え先を探したい
- 老後資金の足しにしたい
リースバックはデメリットが強調されがちですが、上記のような人は利用を検討する価値があります。
【メリット2】自宅に住み続けられる
リースバックは自宅を売却しても、そのまま住み続けることができます。
自分や配偶者の通勤にも困りませんし、お子さんがいる場合も転校の必要がありません。
住み慣れた家、住み慣れた土地でそのまま生活できるのはとてもありがたいです。
近所の人にも売却したことを知られずにすむでしょう。
【メリット3】維持管理費は原則不要
リースバックをすると、所有者に請求される管理費・修繕積立金・固定資産税は原則不要となります。
自宅をリースバックをすると業者が所有者になるため、それらを払う費用や手間はかからなくなります。
ただし、業者が費用として支払う以上、それを踏まえて賃料を設定するかたちとなります。
設備が壊れた場合の修繕費については契約内容によって異なるため、設備が壊れたら自分と業者のどちらが払うのか契約前に確認しておきましょう。
【メリット4】将来買い戻せる場合がある
リースバックの契約内容によっては、将来的に自宅を買い戻せることができます。
買い戻す場合は、業者にお金を支払わなくてはなりません。しかし、リースバック契約に踏み切れない人にとって、買い戻せる可能性があるのは決断するための大きな後押しになるでしょう。
リースバックのデメリット
リースバックをするにあたって、デメリットはよく把握しておきましょう。
押えておくべきリースバックのデメリットをご紹介します。
リースバックのデメリット
- 売却価格が相場より安い
- 賃貸の賃料が相場より髙い
- 賃貸期間が決まっている
- 所有権を失う
- 断られるケースもある
【デメリット1】売却価格が相場より安い
リースバックがやばいと言われる理由として「通常の不動産売却に比べて、売却価格が安くなる」があります。
前述のとおり、一般的な売却相場は、市場価格の70%前後となります。
売却価格が安くなることはは必ず押えておきましょう。
業者側からすると、買取価格と将来の家賃収入をふまえて、利益がどれくらいになるのかを見こむ必要があります。
そのため、通常の売却よりも安い価格になることを理解したうえで、リースバック契約を進めましょう。
リースバックをするなら複数の業者で査定をくらべて、売却価格と家賃設定がバランスのとれた業者を選びましょう。
【デメリット2】賃貸の賃料が相場より髙い
必ず押えておきたいデメリットとして、賃料が相場より高くなる可能性がある点です。
賃料は業者によってもさまざまですが、リースバックの見積を取ってみると、賃料の目安が提示されますのでよく確認するようにしてください。
賃料が高い場合は、他の賃料の安い物件を借りることも検討しましょう。
【デメリット3】賃貸期間が決まっている
リースバックがやばいと言われる理由として「賃貸期間が賃貸期間が短い」があります。
リースバックの賃貸契約は、2~3年の賃貸期間が設定される「定期借家契約」がほとんどです。
ただ、賃貸契約の期間が切れるさいに、貸主と借主の合意があれば再契約(契約更新)を結ぶことができます。
少しでも長く自宅に住み続けたい人は、賃貸期間を長く設定している業者や、賃貸期間を定めていない業者を選ぶと安心です。
【デメリット4】所有権を失う
リースバックがやばいと言われる理由として「不動産の所有権がリースバック業者に移る」があります。
自宅に住み続けられるとはいえ、自身が所有する物件ではなくなるのです。
そのため、自宅を子どもに資産として残してあげたいという方は慎重に検討しなければなりません。
また、リノベーションや建て替えもできなくなります。
【デメリット5】断られるケースがる
以下のような場合はリースバックを断られることがあります。
リースバックできないケース
- 住宅ローンを滞納して競売にかけられている
- 住宅ローンの残債が不動産の査定価格を上回っている
- 物件に瑕疵や違法建築がある
- 家賃を支払える見込みがない
リースバックの利用条件に満たない場合でも、問題点を解決すればリースバックができることがあります。
業者によっても利用条件がことなるので、まずは気軽に相談してみましょう。


しっかりと準備すればトラブルを避けられます。
【チェックリストあり】リースバックで後悔しない対処法
リースバックはデメリットを知らないまま利用すると後悔しやすいといえます。
後悔しないためには以下3つの対処法を意識しておきましょう。
リースパックで後悔しない対処法
- 複数の業者に相談する
- 自分のライフプランに合った条件・手法を選ぶ
リースバックはさまざまなトラブルが増えているため、なるべく良心的な業者を選ぶことが後悔しないポイントになります。
そのためにも複数の業者に相談し、自分のライフプランに合った条件・手法を選ぶようにしてください。
具体的には以下のチェックリストを参考に、自分の条件を満たす業者を選びましょう。
後悔しないためのチェックリスト
チェックリスト
- 売却価格は妥当か?
- 家賃は妥当か?
- 家賃の値上げについて契約書に記載されていないか?
- 契約満了後も住むことはできるか?
- 将来買い戻すことは可能か?
- 設備が壊れた場合の修繕費は誰が払うか?
すべてを満たす必要はありませんが、自分のライフプランに合った条件・手法を選ぶようにしてください。
原則的には優良な業者を利用することが後悔しないためのポイントになります。
優良業者を紹介してくれる無料サービスなどもあるので、分からない時は利用すると良いでしょう。
リースバックの本当の口コミ
ネット上で見つけたリースバックのリアルな口コミをご紹介します。
懐疑的な声がある一方で、上手く行っている人の声もありますので、バランスよく確認しておきましょう。
リースバックに懐疑的な声


緊急でお金が必要な場合などは良いが、お得に今の家に住みつづけられるわけではない。
怪しいサービスではないが、あくまでまとまったお金が必要な時のみ利用すべき。


マンションなどのリースバックは自宅を売っても家賃を払いながら住み続けられるものらしいですが、長期間賃貸のまま居住を続けると家賃の総額が売買代金を上回ってしまいます。
リースバックでの居住期間は最大でも2年間がいいとこでしょうか。
(引用:ヤフー知恵袋)


ハウスリースバック。
家を抵当に入れて高利の質屋から金を借りるのと同じ 数年で持ち金を使い果たして追い出され支払いだけが残ります。
事業として儲かるから参入企業が急増 それだけ騙される人が多いということで将来社会問題となりそうですね。(ツイッター)


リースバックのCM最近よく見ますね。 住みながら売却。ローンあっても大丈夫。老後の生活資金。老後世代にはとても安心なのでしょうが、、買取り価格が適正かはよく確認する必要がありますね。 「買い取り価格については一度不動産鑑定士にご相談を」っていうのをCMの最後に付けて欲しい。(ツイッター)
リースバックは売却後の、家賃が負担になることを不安を感じている人が多いです。
実際に居住できるのは2年ほどという声もあります。
買取価格や家賃が適正かどうかはよく確認する必要があるでしょう。
リースバックに肯定的な声
リースバック。自宅を売却後も住み続けられる。年取っての引っ越しは負担大きい。また、死んだ後のごたごたも先に解決できる。不動産は相続の揉め事のタネ。現金のように簡単に分けられないから。
例えば自宅を2000万円で不動産会社に売る。売ったあとはそのお金で家賃を払っていくイメージ。— やまねこ🌈やばい土地専門家 (@yoshiro0424) March 2, 2023


職場の先輩がリタイアを視野に入れて住んでいたタワマンを売却、リースバックしてそのまま住み続けている。所有から賃貸への切り替え。将来の居住場所の変更も容易だろう。借入返済後の手残り資金を運用して家賃の負担を補填すれば良いと思う。
新オーナーの方も当面の店子付きなので歓迎。(ツイッター)


リースバック案件。
はじめてなのでドキドキしながら問い合わせたら現金満額で2件の申込アリですって〜。(ツイッター)
リースバックはポジティブな口コミも見られ、さまざまな負担を減らせるという声があります。
手元の資金に余裕がない方にとっても、まとまったお金が入るのは大きなメリットです。
もちろん、リースバック業者も商売としてサービスを提供していることは理解したうえでメリット・デメリットを見極めましょう。
リースバックのQ&A
リースバックでよくある質問をピックアップしましたので、参考にしてください。
家賃の相場はいくら?
リースバックの家賃は積算法で決められます。
計算方法は、①売却金額×②利回り÷12ヶ月=③家賃月額となります。
利回りは10%前後に設定されることが一般的です。
家賃の計算例
売却金額2,000万円、利回り10%の場合。
(1)2,000万円×(2)10%÷12=(3)約16.6万円
【例】売却金額2,000万円、利回り8%
(1)2,000万円×(2)8%÷12=(3)約13.3万円
家賃が払えないとどうなるの?
一般的に3ヶ月連続で家賃を滞納すると、契約解除に値すると判断され、契約解除通知が届きます。
契約解除通知が届いたらすぐに退去しなければなりませんが、退去しなかった場合は裁判を起こされ強制退去となるでしょう。
何年住めるの?
「定期借家契約」の場合は、一般的に2~3年が契約期間となります。
再契約しなければ2~3年で退去する必要があるでしょう。
一方、「普通借家契約」をすれば半永久的に住み続けることができます。
リースバックに罠はある?
リースバックの仕組みに罠のようなものはありません。
しかし、近年は強引な勧誘や悪徳業者が増えていることから充分な注意が必要です。
そのことからも決して急いで契約をせずに、複数の業者と相談をして比べ、契約内容についてよく理解してから利用するようにしてください。
所有者が複数いても利用できる?
不動産が共有名義となっている場合でも、リースバックはできます。
ただし、名義人全員の同意が必要です。
リースバックはやばい?結論まとめ
日本では広く浸透していないため「やばい闇のあるサービスじゃないの?」と疑う方もいるでしょうが、仕組みそのものに問題はありません。
まとまったお金が必要になったり、環境の変化によってはリースバックを使った方がよいケースはあります。
ただ、さまざまなトラブル事例があり充分な注意は必要です。
リースバックのデメリットを知らないままだと後悔する可能性があるので、本記事をよく確認してから利用を検討しましょう。
注目
リースバックは業者選びが大切ですが「お急ぎリースバッカーズ」では優良業者を紹介してもらえます。
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急ぎの人はご確認ください。